今回は、中山裕木子先生のこちらの本をレビューしていきます!!
ブルーバックス:テンプレート式 理系の英語論文術 国際ジャーナルに学ぶ 伝わる論文の書き方
科学者になることを目指して、日々大学院で修行しているゆかです!専門は有機化学!
【本を読む前のゆかの知識レベル】
英語は正直苦手です…TOEICの点数とか正直恥ずかしくて公開できないレベル苦笑
ただ、自分の研究の知見を広げるために英語論文は普段から読んでます。
こんな感じのレベルの人が、こちらの本を読んだ感想を書いていきます
概要
論文を英語で書くことになった!!!!何から手をつけよう、どうしよう〜
そんな状況の人向けに書かれた本です!本書の構成は以下の通りになっています。
タイトルと背景がどのような役割を果たしているのか。
そしてその役割を発揮するためには、どのように書けばいいのか。
このような全体像をはじめに教えてくれます。
「あ!この英語構文って論文ではあんまり使わないのか!」
ということをいろいろ解説!(なるほどなるほどってなりました)
「タイトル」「研究背景」「研究内容」「考察」
それぞれにめちゃめちゃ丁寧なテンプレートが用意されてて、それに当てはめるだけで論文っぽい英語が書ける!!さらに、実際に学術誌に掲載された論文から文例が紹介されててめちゃめちゃ勉強になる!
おまけだけど一番大事ですよね笑便利な便利な機械翻訳をどう活用したらいいのか教えてくれちゃいます!
本書のタイトルの通り、本当にテンプレートが充実している!!
論文初心者の方にも、すでに書いている人にも辞書的な感じで使えるおすすめの本です!
感想
タイトルに「英語論文術」って書いてあるから、論文書き始める人が対象かなって思うかもしれないけど、
研究室にはいったB4にもおすすめしたいです!!!
一般的な理系大学生はB4から研究室に所属すると思います。それで、研究を始めるぜ!!ってことで論文を読み始めると思うのだけど…
初めて論文を読んだとき、めっちゃ苦労しました(苦笑)
私自身英語が得意じゃないっていうのもあるのだけど、その分野についての知識不足であったり、英語の専門用語に慣れてなかったりで、めーっちゃ時間かかった記憶があります。
で、この本ではタイトルとアブストラクトの書き方を実際に投稿されている論文をベースに徹底的に解説してくれているんですよね。
この「書き方を理解する」ということが何を意味するかっていうと、「論文がどのように構成されているかがわかる」ってことだと思います。
その構成がなんとなくでも掴めたら、その分野や英語の専門用語に慣れてない中でも読みやすくなるのではないかなって思いました。
(私もB4の時にこの本を読んでおきたかったなって思います。本当に苦労してたので笑)
もちろんタイトル通り、論文を書く人 / 学会などで英語のアブストを提出する人にもおすすめです!!
自分自身アカデミックライティングをしっかり学んだことがなかったので、「なるほどこういう風に組み立てるのか!」ととっても勉強になりました。
何よりテンプレートがめっちゃ充実しているので、一通り読んだ後は辞書的に使うのがいいかなって思いました!!(ここってどっちの表現の方がいいんだっけとか、こういうこと言いたいんだけどいい表現ないかななど…)
科学者を目指す上で、論文は読むのも書くのも必須なので、これからも頑張ります
おすすめしたい人・難易度
- 研究室に入ったB4 !!
- 学会発表などで英語でアブストラクトを書く必要が出てきた人!
- タイトル通り論文を書く人!!
難易度 (4段階評価)
入門・高校レベルの知識必要・大学レベルの知識必要・めっちゃ難しい
中学・高校レベルの英語が一通り身についている人は問題なく読めると思います!!(私でも読めたので笑)
おまけ
この本を読んだ時、ちょうど私自身が初めての論文を執筆中だったんです。
概要でも書いたけど、本当に以下のような感じになっていました。
論文を英語で書くことになった!!!!何から手をつけよう、どうしよう〜
そんなゆかは、まずはじめに本書を一通りサラッと読みました。(どう書けばいいのか全体像を捉えることができて本当によかったです…)
その後実際に論文を書いていって、「この表現であってるっけ?」とか「こんなこと言いたいんだけどいいフレーズないかなー」って時に本書のテンプレートを辞書的に参考にさせてもらいました。
(それでも初めて論文書くのは本当に大変だでした笑でも自分の名前で論文でるのめちゃめちゃ嬉しかったです。)
科学者になる上で、論文は必須なのでこれからも頑張っていきます!(そのために研究も頑張らないとね笑)