高校数学でわかる統計学 | 竹内淳 | ブルーバックス | 大学院生おすすめの統計学入門書

今回は、竹内淳先生のこちらの本をレビューしていきます!!

ブルーバックス:高校数学でわかる統計学

この記事を書いた人
ゆか

科学者になることを目指して、日々大学院で修行しているゆかです!専門は有機化学

大学院生になってブルーバックスに爆ハマりした人!

【本を読む前のゆかの知識レベル】

高校の時の履修科目数学ⅠA / 数学ⅡB / 数学Ⅲ
大学入試で用いた科目数学ⅠA / 数学ⅡB / 数学Ⅲ
大学の教養課程でとった科目微分積分 / 線形代数

上記の通り、理系大学生がよく履修する科目は習っていますが、数学は本当に苦手です。大学の微分積分はギリギリ特単のラインでした(苦笑)

こんな感じのレベルの人が、こちらの本を読んだ感想を書いていきます

目次

概要

私たちの身の回りでは「統計学」がめっちゃ使われている。

テレビの視聴率、明日の晴れの確率、発ガンリスク、直下型地震の起こる確率、放射線のリスク、生産管理、在庫管理、物価変動、マーケティング…などなど

でも「統計学」って奥が深くてかなり難しい

本書では、そんな統計学を高校数学の知識だけで理解することを目指しました!!

統計学を勉強する1歩目としておすすめの本です!!

感想

理系大学に進学した人、マジで全員読んだほうがいい!!!!

研究を始めて気づくんですけど、統計学って本当に大事なんですよね笑(もちろん身の回りの議論にもめっちゃ大事です)

なのに、恥ずかしい話だけど今までちゃんと統計学を学んだことがなかったんですよ。


とは言っても高校の時(確か数学Bかな…?)に基礎の基礎は習っているはずなんですよね。標準偏差とか分散とか。

でも、自分が受験の時には微分積分とか整数問題とかをメインに勉強してて「統計的な部分」はマジでおまけだと思ってました(本当にすみません笑)。

それで大学入学した後、色々な科目を受講したわけなんだけど、さまざまなところで統計的な処理ができてきました(苦笑)

例えば、

「量子化学」を受講した時には、期待値って概念を使ったり

「データサイエンス」を受講した時には(興味本位で受講しました)、T検定を実施したり…

それで、その都度ネットで調べてなんとなく理解するというのを繰り返していました。

で、大学院で研究を始めて統計って大事だなって思いながら、なかなか勉強できずにいました。


そんな状況の中で、本書を読んだわけなのだけど、今まで「なんとなく」理解していた部分が本当にクリアになりました!!

ネットの摘み食いではなく、体系的に説明された本書を読んで、「なるほど、これってこういうことか」とスッと落とし込めたんですよね。

それと同時に、学部時代いろいろな科目を受講する前に読んでおきたかったーーーって思ったんですよね。だから、理系大学に進学した人、マジで全員読んだほうがいい!!!!って心の底から思いました。

正直、この本は再読必須ですわ。私もう一回読み直します笑それくらい大事だし、学びの深い本でした。

おすすめしたい人・難易度

おすすめしたい人

理系大学に進学した人、マジで全員読んだほうがいい!!!!

難易度 (4段階評価)

入門高校レベルの知識必要・大学レベルの知識必要・めっちゃ難しい

タイトルの通り、「高校数学」は必要なレベルです!!なんなら数Ⅲをちゃんとやっていないと難しいかも…汗

(数学ガッツリ触れるのが久々で私にとって結構ハードだった笑笑)

おまけ

【確率が低くても影響が甚大な場合には、その期待値は無視できなくなる】

これの具体例として、2011.3.11の東日本大震災が挙げられる。

震災が起こる確率は低かったとしても、それが起こった時の影響はかなり大きい。

私たちは3.11で、「確率」ではなく「期待値」に着目することの必要性を学んだ。

今までこれについて意識したことがなかったので、本書でこれを聞いてなるほどと思った。

また、「数式が1つ増えるごとにX部売り上げが減るという統計上の経験則がある」という文書を見たときは少し笑ってしまった。

みんな、この本は本当に勉強になるから読もう!!笑

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