今回は、鈴木郁子先生のこちらの本をレビューしていきます!!
ブルーバックス:自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか自律神経の科学
科学者になることを目指して、日々大学院で修行しているゆかです!専門は有機化学!
大学院生になってブルーバックスに爆ハマりした人!
【本を読む前のゆかの知識レベル】
生物に関しては「高校レベル」の知識はあるかな!って状態です。
高校・大学受験・大学と「生物」はちゃんと学んでいないのだけど、最近個人的に興味があって自分で勉強しておりまして笑
こんな感じのレベルの人が、こちらの本を読んだ感想を書いていきます
概要
ごろーんとしている表紙のネコちゃんが可愛いこちらの本。
最近よく耳にする「自律神経」にフォーカスした本です。
体がだるいな、体調が悪いな、気分が落ち着かないな…それは「自律神経」が原因かもしれないと。そんな感じでよく耳にしますよね。
ただ、その「自律神経」についてしっかり理解している人は多くないのではないでしょうか。
本書では、生理学を専門とする鈴木郁子先生が「自律神経」を科学的に説明くださいます!
よく耳にする「自律神経」とは何者なのか、そして「身体を整えるにはどうしたらいいのか」そんなことを鈴木先生の案内で考えていきましょう!!
感想
この本を手にした時、実は研究がめちゃめちゃ忙しくてめっちゃ病んでました笑
そのため、イライラと関係がある「自律神経」について科学的に理解することができたら、少しは病むのが改善されるかなという淡い期待のもと、読み始めました。(あと冒頭でも書いた通り、表紙が可愛いなという理由もあります)
んで、実際に病んでいるのが解消されたかというと、無理でした笑 当時はかなり荒れていたので…苦笑
(今はもう元気です!!ちょっと悩んでいることが深刻で、改善されませんでした笑 結局、時間が解決してくれました笑)
悩みは改善されなかったものの…笑 科学的にすごい面白かったです!!
というのもいい意味で期待を裏切ってくれました。
「自律神経 本」で検索して出てくる本は、自律神経の整え方とかやり方にフォーカスしたものが多いのではないでしょうか。その一方で、本書は「自律神経」そのものを科学的に解明していきます。全7章のうち、1章から6章まではゴリゴリに自律神経について医学的に教えてくれます。
そのため、理系大学院生めちゃ本書を楽しんでいました。それにそれに、情報伝達する物質、すなわち神経伝達物質と呼ばれるものは、「有機化合物」が多いんですよね。私、有機化学が専門なのでめちゃ興奮していました。化合物名が出てくるたびにネットで検索して、「こんな構造の化合物が私の意思を伝えているのか(私を不機嫌にしているのか笑)」ふむふむと深めることができました。
(病んでいた当時は改善することができなかったけど笑、元気になった今、本書と照らし合わせて私の心ってこんな化合物にコントロールされているのかと客観視することができた!そういう意味でも冷静になれたのでよかった!)
「自律神経」を取り扱う一般向けの本の中で、本書はかなり科学的に踏み込んだ本だと思います!!「自律神経」というものに悩まされることが多い今、一読してみるのがおすすめです!!
おすすめしたい人・難易度
もうみんなにおすすめしたい笑(みんな色々なことで悩んでいると思うからね笑私も含め笑)
「自律神経」そのものを理解することで、少しは客観視できるかも…?
難易度 (4段階評価)
入門・高校レベルの知識があると読みやすい…?・大学レベルの知識必要・めっちゃ難しい
医学生向けの講義が元になっていて、かなり踏み込んでいるから、軽く生物や化学の知識があると読みやすいかも!!