入門者のLinux | 奈佐原顕郎 | ブルーバックス

今回は、奈佐原顕郎先生のこちらの本をレビューしていきます!!↓↓

ブルーバックス:入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ

この記事を書いた人
ゆか

科学者になることを目指して、日々大学院で修行しているゆかです!専門は有機化学

大学院生になってブルーバックスに爆ハマりした人!

【本を読む前のゆかの知識レベル】

パソコン、プログラミング正直本当に苦手です…

経験値としては大学の授業の中でPythonを扱ったことがあるくらい(授業ではやったことあるけど、実践ではやったことなくて使いこなせないって人!結構いるのではないかと思っています笑笑仲間集合ー!)

ターミナルも一応使ったことあるけど、言われたことをやっているだけで正直よくわかっていないって感じ…

こんな感じのレベルの人が、こちらの本を読んだ感想を書いていきます

目次

概要

Linuxって知ってますか?最も使われている基本ソフトのようなのですが、私は今まで知らなかったです。

先日よりLinuxを使い始めるようになったのですが、「WindowsやMacならマウスを使う操作を、なぜコマンドで行わなくてはならないのか…」と戸惑っていました。今までのソフトと違いすぎて「Linuxってどういうものなのだろか」というのが全然わからなかったのですよね。

そのようなLinux初心者に向けて書かれたのがこの本になります!!実際に数々のコマンドを打ち込みながら、Linuxについて理解していきます。

しかも、Linuxやプログラミングの入門書って分厚いものが多い中、本書は300ページほどになります(通常のブルーバックスサイズ!)このサイズ感いいですよね!(分厚い本は挫折して最後まで読めなかったりするので…笑)

しかしそのサイズ感でありながら、本格的にLinuxを学び始める前に知っておくことが網羅的に書かれています!Linuxの学びはじめにおすすめの1冊です!!

感想

中途半端にプログラミング学んだ人あるあるだと思うんだけど、以下のように思ったことありませんか??(私だけ!?そんなことないよね…共感してくれる人求む!!!)

上にも書いたけど学部生の頃に何回かプログラミングを使う授業を受けたことがあって、「こういう計算をしてみましょう」って実行したことはある。

ただ上の図の通り、「なんでコードで指示するの?」とか「今はどのシステムどう使って処理をしているのか(全体像がわからないから迷子状態)」っていう疑問?モヤモヤ?が全然解決されなくて、結局せっかく授業を受けたのに使えない状況に…

そんなモヤモヤの状況を脱却するために、この本を読んでみました!!

一番の疑問であった「①なんのために変なコードを打たなきゃいけないの?」というのが解消されました!!!

私たちがスマホとかパソコンで直感的に操作する方法(GUI)とコマンドをキーボードで打ち込んで操作する方法(CUI)の違いとそれぞれのメリット・デメリットを明瞭に解説してくれました。

なんとなくプログラミングでしかできないことがあるんだろうな…とは薄々感じてたけど、具体的な強みが今まで分かってなくてモヤモヤ…(それで直感的な方(GUI)がええやんって思ってました)

それが、今回CUIでしかできないこと!CUIの強みを理解できたので、プログラミングの勉強がんばろーって改めて思いました。

「②Linuxとかターミナルって何者なの?」っていうのをちょっぴり理解できました

授業の中で「Linux」とか「ターミナルを開いてこのコマンドを打って…」というようなことをやったけど、正直よくわからないまま実行していました…

この本では、Linuxの歴史現在どのように活用されているか私のパソコンで実行するとはどういうことかということについて初心者でもわかるようにシンプルに書いてくれています。

さらに、初心者が気になるような素朴な疑問もいちいち Q & A 形式で答えてくれてる…(特に私みたいに全体像が把握できないとなかなか理解できないようなタイプには本当にありがたい!!)

基本ソフトってWindowsとかMacのOSとかのことですよね。私の周りではコンピューターといえばWindowsとMacです。本当にUnixやLinuxって使われているのですか??

ターミナルとシェルの違いってなんですか?

そんなコマンド、意味ありますか??

↑こんな感じで、めちゃめちゃ細かく Q & A を挟んでくれてる!!

今まで、ターミナルについてよくわからないまま実行していたのだけど、この Q & A のおかげで理解できました!(「このコマンドをターミナルに打ち込む」みたいのは色々なサイトでよく出てくるけど、ターミナルが何かってことをLinuxとセットでわかりやすく説明してくれているのはなかなかみない気がする…)

ほぼ全員が毎日お世話になっているLinuxですが、この本を読むとその意味をなんとなくですが理解することができます!!

おすすめしたい人・難易度

おすすめしたい人

本当に今の私の状況にぴったりだったっと思う!!

  • 授業でターミナルとか使ったことあるけど、指示されたことをやっただけでよく分かっていない人
  • WindowsやMacではマウスで行えるのに、なぜコマンドを使うのと疑問を感じている人
  • Linuxとかプログラミングそのものに戸惑い、違和感、モヤモヤを感じている人

↑こんな状況の人はぜひ読んでほしい!!

難易度 (4段階評価)

入門・高校レベルの知識必要・大学レベルの知識必要・めっちゃ難しい

解説がめっちゃ丁寧だから初心者でもできる気がする!!

まとめ

・WindowsやMacではマウスで行えるのに、なぜコマンドを使うのか
・授業で指示されたことに従ってターミナルを実行したことがあるけど、実際何やっているのかよく分かっていない

これらのプログラミングを学んでいて随所で直面していたモヤモヤを解決することができました!!なんとなくだけど、全体像が見えてきて、これからどう学んでいけばいいのか分かってきた気がする。

しかもブルーバックス一冊の比較的薄い本でそれを成し遂げられたっていうのが凄すぎる!!

(プログラミングの入門書ってかなり分厚いものが多い印象なんですよね…それを全部やればこれらのモヤモヤを解消できるのかもしれないけど、その前に挫折してしまう…(私も挫折したことあります笑))

それなのに、この一冊を読むだけでなんとなく分かった気分になれるのが本当にありがたかった。

(何回も書いてるけど、いちいち Q & A を挟んでくれているのが理解の助けになりました。本当にお気に入りポイントです)

まぁこの本を読んだからと言って、プログラミングができるようになったかと言われたらそうではないのだけど(そもそも本書の目的もそこを目指しているわけではないしね)、Linuxのバックグラウンドをなんとなくだけど網羅的に理解できたのは私的にすごいよかったなって思っています。

何より、これからプログラミングをさらに学んでいく上で、かなり解像度を上げることができた!!そして少し理解が深まったから、さらに勉強頑張ろうと思いました!

ってことで、他のブルーバックスの本とかを読んでさらに勉強していきたいなって思います。

おまけ

私はこの本を読んでなんとなく

  • 直感的な操作だけでなく、コードを使って指示をしなくてはならない理由
  • プログラミングの全体像
  • Linuxとは何者か

っていうのを理解できたのだけど、他のプログラミングがめちゃめちゃできる人はどうやってこういうことを理解したのだろう…

本当に気になるので、もしよかったら教えてほしいです。

補足

1. この本は2016年10月に発売された本です

私は情報の分野の人ではないので詳細な肌感覚はわからないのですが、この分野の情報の更新はきっと早いですよね。私が本書を読んだのは2024年なので、8年前の本ということになります。もしかしたら、一部の情報はサポート外になっているのかもしれませんが(私も全部のコマンドを実行したわけではないのでわかりません汗)、Linuxの考え方であったり、システムの説明はめちゃめちゃ勉強になりました(本書でも述べられていましたが、Linuxの性質や考え方はあまり変わらないようなので、この辺は本当に廃れずに勉強になります。特に細かく Q & A を挟んでくれるところが本当にお気に入りです!)むしろこんなに薄い本で網羅的にLinuxについて学べるなんて、本当にありがたいなと感じています。

2. 私がLinuxを使った環境

本書では、「Linux専用のパソコンを用意して、Ubuntu Linuxをインストールする」ことを想定して解説が進められています。ただ、今回は私は「Mac OSのターミナル」で実行しました。(それについての詳細な説明は本書を確認ください)

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