マンガ おはなし物理学史 物理学400年の流れを概観する | 小山慶太, 佐々木ケン | ブルーバックス

今回は、小山慶太先生(佐々木ケン先生:漫画)のこちらの本をレビューしていきます!!

ブルーバックス:マンガ おはなし物理学史 物理学400年の流れを概観する

この記事を書いた人
ゆか

科学者になることを目指して、日々大学院で修行しているゆかです!専門は有機化学

大学院生になってブルーバックスに爆ハマりした人!

【本を読む前のゆかの知識レベル】

高校の時の履修科目物理・化学
大学入試で用いた科目物理・化学
大学の教養課程でとった科目力学・電磁気学
量子化学

上記の通り、理系大学生がよく履修する科目は習っていますが、物理は本当に苦手です。大学の力学はギリギリ特単のラインでした(汗)

こんな感じのレベルの人が、こちらの本を読んだ感想を書いていきます

目次

概要

物理学の400年の歴史をキュッと300ページで!しかも漫画で!まとめたのが本書。

今回は、以下のような構成で話が進められていきます。

どんな科学者が、どんな時代に生きて、どんなサイエンスを創造して

さらにその後に生まれた科学者が、どのように影響されて、どうサイエンスを発展させていったのか

(これの無限ループ)

という現在の物理学が完成されるまでの、少しずつの積み重ね(合計400年)の様を見ていきます!(めちゃ有名な科学者がいっぱい出てきます!)

感想

私不真面目なので笑、小中高の「歴史」を全然勉強してなかったんですけど…最近になってめちゃ後悔してました苦笑


大学に入って科学を学んでいくと、「すげー!!」って思う技術・理論にめちゃ出会うんですよね。その度に

「これっていつ創造されたのだろう」

って思うんですけど、何せ歴史がわからん。時代背景がわからん。だから、本当の凄さがわからなかったんですよ。

それに、歴代の科学者の時代関係がわからん。恥ずかしながら、ニュートン、ガリレオ、アインシュタイン、マクスウェル、ファラデーはそれぞれいつの時代に活躍したの?っていうのをちゃんと認識できてなかった。(ほんまにお恥ずかしい)


そんな状況の中で本書を読んだわけなのだけど、

  • この科学者とあの科学者って同じ時代に生きていたのか!(そしてお互いに影響を及ぼし合っていたのか)
  • この理論って、あの理論を土台に形成されてきたのか!

ということの連続で、めちゃ明快に物理学の歴史(理論が創造されてきた背景)を理解することができました!これはもはやドラマですね。面白すぎる。

それで面白くなって、科学史年表を自分で作り始めたんですよ。以下のような感じで!(私が気になった事象だけピックアップした私のための年表笑まだ、化学とか生物のところは全然埋められてないんだけどね。ざっくりと書いているので、もし間違っているところがあったらすみません笑)他の分野のこともめちゃ気になる!!

で、科学史を軸にまとめてたんだけど、そしたらあんなに苦手だった「歴史」もインプットできるようになってきて笑(この科学者が生きていた時代に、あの歴史的出来事があったんだってリンクつけたらすぐにインプットできた笑)


そんなこんなで、歴史・科学史を知ると、この時代に創造されたんかーってわかるようになって、さらに「科学」が楽しくなりました!次は自分の専門の有機化学についても調べていきたいなー。そうした方が、絶対研究が楽しくなる気がする!

ってことで、次はこの本を読みます。

マンガ おはなし化学史

松本泉 先生

佐々木ケン先生

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194671

おすすめしたい人・難易度

おすすめしたい人

高校で物理を学んできました!っていう人に特におすすめしたいです!!

理論が形成された背景を知った方が、絶対にその理論をより楽しめる気がする!!おすすめ!!

難易度 (4段階評価)

入門・高校レベルの知識必要かな…?・大学レベルの知識必要・めっちゃ難しい

偉人たちを研究内容を軽く紹介しながら進んでいくから(しかも400年分だからボリューム多い!)、なんとなくでも物理学の基礎がわかっていると読みやすいかもって思いました!

おまけの感想 1

実は、本書を読もうと思ったのは2024年3月に公開された「映画:オッペンハイマー」を見に行こうと思ったからなんですよね。レビューを見たらなかなか難しいと書いてあって…だから、その前に物理学史を予習しよーって思って本書を読みました。

そしたら、まさかの「オッペンハイマーさん」出てこなかった笑笑

(本書は古典力学から現代物理学まで400年の歴史を辿ってくれてるし、オッペンハイマーさんの説明をするにはかなり専門性が高くて難しいから予選落ちしたのかなーと笑)

ただただ、本書を読んでいてすごい良かったです!!オッペンハイマーさんと同じ時代で活躍していた人物が多く出てきていて、こんな時代背景の時にこのサイエンスが生まれたのかと理解がめちゃ深まりました!!

おまけの感想 2

私、今まで知らなかったのだけど、最年少ノーベル賞受賞って

1915年物理学賞:X線による結晶構造の解析
  • W. H. ブラッグ(53歳)
  • W. L. ブラッグ(25歳

らしいんですよ!!(本書に紹介がありました)

25歳!?って知って、びっくりというか心にグサッとくると言いますか笑(25歳ってストレートに進級しても博士課程1年ですよね…私も大学院生なので、その年齢でノーベル賞級の研究ってって動揺しちゃいました笑)

まぁ、歴史に名を連ねている人たちって意外にも「こんな年齢に!?」ってよく思いますが苦笑

しかも、X線による結晶構造解析って有機化学の分野でもすごい恩恵受けてますね笑

ってことで、私も研究頑張りますかね笑

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